自律神経
自律神経の症状
自律神経とはどのようなものなのでしょうか?
病院で、症状の原因がはっきりしない場合など「自律神経の問題」と言われることがよくあるかと思います。そもそも自律神経とはどのようなものなのでしょうか?
<交感神経と副交感神経>
自律神経とは神経そのものが自律的にその時の状態に応じてほどよくバランスを取っています。例えば心臓の場合、自分の意志では動かすことができませんよね。自分の意志で動かせたらたいへんですが(^^;
また、走っている時に心拍数が上がり息もあがります。これは、走ることでより多くの酸素を必要とするためです。心臓であれば、このような状況に応じて心拍数を上げたり下げたりしてくれているのが自律神経なのです。
そして自律神経は【交感神経】と【副交感神経】とに分かれます。心臓の働きで見ていくと、交感神経は心拍数を上げる役割をし、副交感神経は逆に下げる役割をしています。
このように身体は生命を維持するために常にバランスを取ろうとしています。私たちの意志が入り込む余地が全くありません。考えれば考えるほど生命ってすごいな~と思います。
<自律神経の乱れ>
このように【交感神経】と【副交感神経】のバランスが保たれることで身心ともに正常な状態でいられるわけです。ところがこのバランスが崩れることによっていろいろな症状を引き起こしてしまうのです。
また、心臓で例えてみます。先ほど【交感神経】で心拍数を上げると書きました。走ったり緊張したりすると心拍数が上がりますよね。そして走るのをやめたりリラックスすることで心拍数が徐々に下がってきます。
そこで問題なのが、この心拍数がうまく下がらなくなってしまうことです。それは常に緊張状態でいるためです。身体はそれではまずいと判断して心拍数を下げようとするのですが、それ以上に緊張状態が強いとそちらのほうに傾いてしまいます。
そしてその状態を身体が記憶してしまい、急に心臓がドキドキしたりしてしまうのです。つまり過度の緊張やストレスを受けることによって自律神経のバランスが崩れてしまうのです。
症状としては、【めまい】、【頭痛】、【自律神経失調症】、【吐き気】、【のどの詰まり感】、【肩こり】、【更年期】、【うつ】などさまざまです。